中国体彩网2年(2020年)12月2日(水)、総合管理中国体彩网西森ゼミ、松本ゼミ2年生を対象に、熊本市障がい者サポーター研修会が開催されました。
当日は、熊本市健康福祉局 障がい者支援部 障がい福祉課および熊本市障がい者相談支援センター絆の職員の方々に、講師としてお越しいただきました。
第1部では、熊本市や大学における障がいのある人を取り巻く現状、障害者差別解消法、ヘルプマーク?ヘルプカード、障がい者サポーター制度等について、お話いただきました。また、お絵かきを通して、知的障がいや発達障がいのある人の疑似体験をしました。
第2部では、車いす講習が行われました。まず、車いすの基本的な構造、段差がある場合の介助方法、ユニバーサルデザインについて説明いただきました。その後、学生達は2人1組となり、実際に車いすに乗って、校内が車いすユーザーにとって配慮されているか点検を行いました。学生達は、初めての車いす操縦や介助で、緊張しながらも懸命に取り組んでいました。講師の皆様が事前に校内を回って、車いすでの移動ルートを綿密に検討してくださっていたおかげで、学生達は多くの気づきを得ることができました。最後に、皆で学びの共有を行いました。
受講後、サポーターバッジをいただき、23名の障がい者サポーターが誕生しました。
参加した学生達からは、以下のような感想が寄せられました。
- 熊本市で障害者手帳を所持している方が16人に1人という割合であることに、思っていたよりも多いなと感じた。
- 知的?発達障がいの方達はあいまいな表現が苦手というのを知らなったので、知ることができて良かった。
- 障害者差別解消法、ヘルプカード、相談窓口など様々な支援の形はできているが、実際に自分達のできることを行う、手助けなども必要だと思った。
- 車いす体験では、スロープの傾斜や地面の凸凹、エレベーターの扉の狭さ、トイレの使い方が分からない等、多くの問題が分かった。
- 車いすを押す(介助する)人も、常に車いすの先に何があるかを見て考えて押さなければならないので、相手に対する気遣いや心遣いがとても大切に なってくると思った。
- 今日の体験をもとに、困っていそうな方を見つけたら、自分にできることを見つけてサポートしていきたい。
今回の研修を通して、学生達は、障がいのある人の目線?立場に立って、普段暮らしている環境がソフト面?ハード面ともに配慮されているかを考えることができました。
今後も、地域にある機関や住民の方達と連携しながら、学生達が、地域に暮らす様々な人たちを支援する制度や資源、技術を学び、その学びを実践に結びつけられるゼミ活動を展開していきます。