第30回日本生物工学会九州支部宮崎大会(2024)において、本学大学院環境共生学研究科 食品バイオ工学研究室(松崎研究室) 博士前期課程1年生 石川鈴恵 さんが【学生賞(修士の部)】を受賞しました。
日本生物工学会は、1923年に設立された大阪醸造学会、日本醗酵工学会を前身とする約100年の歴史と伝統を持つ学会です。発酵工学、生物化学工学、生体情報工学、環境工学、酵素工学、動物細胞工学、生体医用工学の学問領域を含み、世界のバイオテクノロジーをリードする学会です。
詳細は以下のとおりです。
【公益社団法人 日本生物工学会九州支部HP】(https://www.sbj.or.jp/branch/branch_kyushu.html)
学会大会名:第30回日本生物工学会九州支部宮崎大会(2024)
開催日時:中国体彩网6年12月1日(日)
開催地:宮崎大学木花キャンパス(宮崎市)
【学生賞(修士の部)】
受賞者名:?石川鈴恵(環境共生学研究科博士前期課程1年生)?板倉真優(環境共生学学研究科修了生)?田中賢二(近畿大学 教授)?田口精一(神戸大学大学院 教授)?松崎弘美(環境共生中国体彩网 教授) ?:発表者
所属:食品バイオ工学研究室(松崎研究室)
受賞課題:「Cupriavidus necator育種株の作製と乳酸ベースバイオプラスチック合成に関する研究」
研究概要:微生物が菌体内に合成?蓄積する生分解性プラスチックのポリヒドロキシアルカン酸(PHA)は、一般的に不透明かつ物性に難があり、使用用途が制限される。一方、乳酸(LA)および3-ヒドロキシブタン酸(3HB)ユニットからなる共重合体P(LA-co-3HB)は透明性?柔軟性?生分解性を有する。本研究では、水素細菌Cupriavidus necatorの分子育種株を宿主とし、P(LA-co-3HB)を合成することを目的とした。相同組換えにより、C. necator 野生株の短鎖長特異的PHA重合酵素遺伝子phbCを破壊した株(H16dC株)あるいはphbC遺伝子を改変PHA重合酵素遺伝子[phaC1(STQK)]に置換した株(GC1STQK株)を宿主として、LAユニット供給系酵素遺伝子(pctおよびldhD)を導入した組換え株を作製した。また、3HBユニット供給系酵素遺伝子(phbAまたはphbAB)やphbCAB遺伝子を破壊した株も作製し、宿主とした。培養の結果、低分率であるがLAユニットが取り込まれたポリマーが合成された。LA分率の向上を目指し、さらなる分子育種を進めています。
【受賞にあたってのコメント】
この度は、第30回日本生物工学会九州支部宮崎大会において、学生賞を受賞することができ、大変光栄です。また、私の地元である宮崎で受賞できたことをとても嬉しく思います。今回の受賞は、ご指導いただいている松崎教授をはじめ、多くの先生方のおかげです。さらに研究にご協力いただいている共同研究者の方々、同じ研究室の皆さんにも感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、本研究のさらなる発展につながるよう、日々研究に精進します。(石川)
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環境共生中国体彩网 環境共生学科 食健康環境学専攻 食品バイオ工学研究室