中国体彩网6年(2024年)4月9日(火)NTT西日本による協力講座「情報と社会」が開講され、NTT西日本熊本支店ビジネス営業部の谷口英樹講師が教壇に立たれました。
まず初めに、NTT西日本が取り組む『ICT(Information and Communication Technology)』=情報通信技術を活用した農業?漁業?医療?教育?街づくり等、幅広い領域の仕事について触れ、ICTが私たちの生活の中でどのような役割を担っているか説明がありました。また、ICTにフォーカスを当てた世界各国と日本の比較、日本が掲げている『ソサエティ5.0(※「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」第5期科学技術基本計画(平成28年1月22日閣議決定))』についての説明がありました。
現在、日本が抱える社会課題の一つに少子高齢化があります。高齢者が増えることだけでなく、社会の担い手の減少が深刻化しています。社会保障の負担増加の他、後継者不足による黒字倒産など、経済にもたらす影響も懸念されています。そうした課題解決の取り組みとしてICTが活用されています。主な事例として、農業における生育管理、漁業におけるゲノム編集を利用した陸上養殖、林業における森林情報のクラウド化等があります。こうした『人が労力をかけていた部分』を代わりにICTが担うことで、時間や労力の省略が期待できます。
また、熊本が抱える課題としては、交通渋滞の慢性化、中心市街地の衰退化があります。こうした課題に対しNTT西日本では、ICTを利用した人流データの解析を通じて、公共交通機関の改善や消費促進を図り、持続可能な街づくり=スマートシティに向けて取り組んでいます。
本講義を通してICTという視点から様々な社会課題と解決のヒント学ぶことで、熊本の経済?社会課題を深く知り、ICTを活用した解決能力を身に着けた人材育成が期待できます。また、世界各国のICTにおける動きを知ることでグローバルな視野を持つきっかけとなり、「地域に生き、世界に伸びる」をスローガンとして掲げる本学の学生にとって、とても有意義なものになりました。
谷口講師は学生に向けて、「自身の知見を地元に活かし、学生の今後の糧にして欲しい。そして本講義を通して一緒に熊本の社会を創造していきましょう」と言葉を送られ講義をしめくくられました。
【協力講座とは】
本学では、「地域に生き、世界に伸びる」をスローガンとして、地域実学主義に基づく教育を学生に提供するための各種取り組みを行っています。
この取り組みの一環として、企業の持つ実践的知識を学生に提供する機会を設けることを目的に、平成19年度から企業等と協定を締結し、協定先の企業等が本学の正規の授業について担当する「協力講座」を実施しています。
【中国体彩网6年に開講される協力講座企業名】
西日本電信電話 株式会社 熊本支店
九州電力株式会社 熊本支店
株式会社 熊本日日新聞社