中国体彩网4年7月7日グローカル棟2階のGlobal Loungeで、JICAとのコラボによるカフェ中国体彩网(4回目)を開催し、ニジェールでコミュニティ開発に携わった元隊員の朽木(くつき)さんにオンラインで繋ぎお話をして頂きました。
まず、CIEE職員より高度グローバル人材育成プログラムについて、大学院へ入学した場合の入学金や授業料、JICAでの海外ボランティア活動期間中に必要となる経費の負担など、お金に関する情報を中心に説明しました。
その後、ニジェールで活動をした朽木さんへ繋ぎ、お話をして頂きました。朽木さんは現在、海外留学経験者と海外展開希望会社をマッチングする会社を経営していらっしゃるのですが、ここに至るまでにはニジェールでの協力隊員としての経験が大きかったとお話されました。
大学を卒業して直ぐにJICA海外協力隊として参加、ニジェールでは20~30代の男性にさえ仕事がない状態であったため彼らに演劇の演者として働いてもらい、また、マラリヤ、HIV、盲腸などの予防啓発活動を演劇で分かり易く伝えたそうです。活動のための資金調達など逆境と困難に立ち向かいながら活動されました。活動の中で、身近な人の死を目の当たりにすることが度々あり、医療が発達していない現状や、清潔な水などの必要なものが必要としている人々へ届かないジレンマに苦しんだことから、ニジェールでの活動終了後インターネットを利用した支援体制作りを学ぶために大学院へ進学し、卒業後は複数の会社で経験を積んだ後、現在の会社を起業されました。 「自分の常識は存在しない、思い込みや認知バイアスなど価値観のアップデートを若い時に経験したことが大きい。」とお話されました。「一歩踏み出せたかどうかが大きな違いを生む。はじめの一歩はその道の半分に値する。」と力強い言葉で締めくくられました。学生からもたくさんの質問がなされ、大きな刺激を与えられたようでした。